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生活習慣病の管理

生活習慣病生活習慣病は、以前は「成人病」と呼ばれていた慢性的な疾患群のことです。生活習慣が乱れている場合(偏った食生活、運動不足、過度な飲酒、喫煙など)に発生しやすいと言われています。

生活習慣病の代表例

1. 高血圧症

高血圧症は、全身の動脈における血圧が高い状態のことを指します。遺伝的に血圧が高い方もいらっしゃいますが、塩分摂取過多、体重過多の場合に血圧が高くなる傾向にあります。血圧が高いと血管の壁に負荷が加わるので、動脈硬化が進行していきます。

2. 糖尿病

糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が一定の基準を超えると診断されます。血液中の過剰なブドウ糖は血管壁に酸化ストレスを加えるため、動脈硬化が進行していきます。

3. 脂質異常症

脂質異常症とは、血清脂質(血液中のコレステロールや中性脂肪)の値が過度に高い状態、または、それらのバランスが崩れた状態のことを指します。これにより血管の壁に脂質が入り込み、炎症を起こして動脈硬化が進行していきます。

4. 肥満症

肥満症とは、摂取エネルギーが過剰であるために体内に過度に脂肪が蓄積した状態です。高血圧症、糖尿病、脂質異常症の原因となりうるため動脈硬化とも強く関連します。また、体重の増加により筋肉、骨格系の障害の原因にもなります。

5. 高尿酸血症

高尿酸血症とは、尿酸値(血液中の尿酸濃度)が高い状態を指します。アルコールやお酒のつまみに多いプリン体を過剰に摂取することで尿酸値が上昇しやすいとされています。高尿酸血症により動脈硬化が進行することは証明されていませんが、痛風発作、尿路結石、腎機能障害等の原因となります。


生活習慣病は慢性的な疾患であり、それ自身には痛み等の苦痛を伴う症状はありません。ただ、いずれも血管が硬くなる動脈硬化を進行させます。柔軟性を失った血管は詰まったり破れたりしやすいため、脳卒中や心臓病等の突然死の原因となる疾患を発症するリスクが高まります。また、動脈硬化により全身の血液のめぐりが悪くなるため、あらゆる臓器の機能が徐々に低下して老化を早める原因となります。

当院の治療方針

生活習慣病は基本的には無症状であるため、別の疾患に対する検査や健康診断でも発見されることがあります。定期的に健康診断を受けることで、早期発見、早期治療が可能です。

適切な診察と検査により生活習慣病の診断を行い、動脈硬化の進行度も評価したうえで、必要に応じて薬物等による治療介入を行います。また、医学的な根拠に基づいた生活習慣の指導をいたします。

生活習慣病の改善には日常生活の是正が欠かせません。今までの生活スタイルを変えることは簡単なことではありませんが、日々の経過を患者様と一緒に二人三脚で歩んでいくことを心がけます。

また、多くの疾患が併存している場合や重度の糖尿病の場合等、より高い専門性を要する管理が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介し、紹介病院と密接に連携を取りながら治療を進めていきます。

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